道楽

何となく,今までに溜まって来た作品群を,整理してまとめるって作業がしたいなあ,とか考える今日です.昔の音源などを聞き漁っていますと,5年前以前の整理してまとめていたやつがありまして,久しぶりに聞いてそれに刺激を受けてのことです.
中には,自分以外の人が録音したのを,渡してもらっていたやつもあり,久しぶりに聞いてみたら,昔聞いたときよりは少しは聞き所がわかってきたのかな,とか思ったりします.その人がどこを重視してそれを作っているのかが,わかるような気がします.逆に言えば,その頃は何もわかってなかったんやな,と思いますが.
自分の価値観で周囲を彩り,それに満足し,陶酔し続けていられる人が芸術家かな,と思います.この前,万博で深夜までのバイトをして,事情で集団を離れて一人中央出口から帰ることになったのですが,暗がりにうっすら見える太陽の塔の異様さが凄まじくて,少し急ぎ足で脇を通り過ぎました.あのよくわからない迫力はなんだろうか.見ていると,胸が締め付けられそうな,不安で一杯になります.
あれ程,自分の感覚を研ぎ澄まして,作品にそれを詰め込むことが出来るだろうか.しかもそれはただ嬉しいとか悲しいとか寂しいとか,一言二言で表せるようなシンプルなものでは無いのです.決して数字で測ることのできない厚みです.
5年の間の作品は主要なものが30位ありました.これを何とか3パート位に分けてまとめてみたいと思います.あまりスマートなことはできません.のんきなことを言うようですが,表現する中でそういったことを憂慮する必要は無いんだって思っています.いつでもどこでもどんな状況においても,自分のこれだって信じることをやる,と言う風にしていられればいいのですが.
そうもいきませんね.